2010年11月25日木曜日

ちょっとだけ、はみ出た作業

銀行の口座開設をしてから、1ヶ月以上が経つがいまだATMを使える状況にない。

困ったもんだ。郵便番号の桁の記入をひとつ間違えただけで、こんなに手続きが複雑になるとは思ってもいなかったし、毎週銀行にいって列を作って横入りしてくるおばちゃんと戦うとは想像していなかった。

日本のシステムと他の国のそれを比べることは、違いが浮き出てくるという意味で面白いが、比べて文句を言い出してはならない。ただこちら側が妥協するしかないと、イタリアで学んだ。

だから【あっちはあっち、こっちはこっちで成り立っているんだ】と言い聞かせるしかない。

日本の中で便利でありかつスピーディに行われているのは、そのシステムが優れているからではない。
それは今自分に任されている仕事じゃないのだけれど、それやらなかったら誰か困ってしまうでしょ?という人々が割とたくさんいて、ちょっとだけはみ出た作業の連続によって成り立っている。とどこかで内田樹さんが言っていた。その通りだ。

ちょっとだけはみ出す国民が増えていく過程は、非常に気になる。
日本の歴史において、どういった環境がそのような選択をさせてきたのだろうか?

ちょっとだけはみ出た作業は見えにくい。非常に細かい部分だが、その連続した作業によって社会全体の便利さに繋がっていると考えると、どうして日本は他の国よりもそうなったのか?ますます気になってくる。



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