2011年2月11日金曜日

ワンピース 翌日には外国語での字幕付動画がでていること


日本の文化で海外の日常にもっとも浸透しているのは、マンガもしくはアニメであることは誰の目にも明らかである。

ここ数ヶ月、僕はそれらがネット上にアップロードされる圧倒的なスピードに非常に驚かされている。例えば、日曜朝に放送されているワンピースが一日も掛からずに英語やスペイン語などに翻訳されて字幕付きでYOUTUBEに流れ始めている。ニュース並みのスピードを持つコンテンツは、他にあるのだろうか?


先日、友人のイギリス人にその話をしたところ、英語圏ではアニメ翻訳集団が存在しているらしい。彼らは誰かから何かを依頼するわけではなく数人でグループを作り、趣味(無給)でその作業をやり続けているようだ。権利の問題や配信方法については、僕はまったくの無知なのでここでその問題を指摘することはできない。そうかと言って、彼らの活動を好んで応援するつもりもないが。


ここに書きたいのは、翻訳グループが圧倒的なスピードと量を配信(合法であれ違法であれ)しているコンテンツを通して、それらを享受している無数の人々が背後にいるということだ。
そしてここがポイントなのだけれども、視聴者たちはそのアニメやマンガを視聴しはじめの頃は、それを生み出している国にあまり興味がない。実際に友人のイタリア人はワンピースの作者が日本人だと知らなかった。ワンピースを作り出しているのが日本だと知った時に、はじめて視聴者は日本という存在に好感もしくは興味を抱きはじめるのだ。日本が好きだから、ワンピースを見始めるわけではない。

日本と言えば、スシとゲイシャとサムライしか知らないという時代はようやく終わりつつある。これは外国人とコミュニケーションの入り口としては、非常に喜ばしいと思う。マンガ家とアニメ会社が潰れてしまっては困るけれど、権利と戦うことよりも日本の入り口を広げることに議論の時間をさいて欲しい。


NHKさん、まずはこんな日本語サイトを作ってみてはいかがでしょうか?
http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/

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